ビリーズブートキャンプ656回目

656年は第3代正統カリフ、ウスマーン・イヴン・アッファーンの没年。
ウスマーンは今日に残るクルアーン（コーラン）を編纂した他、ササン朝ペルシャを打ち倒してイスラム帝国の拡大に尽力している。しかしその一方、自らの氏族であるウマイヤ家出身者を重用し、ハーシム家など周囲の不満を招いた。そしてついには、ムハンマドの従兄弟にあたるアリーを推す者たちによって暗殺される。
正統カリフはアブー・バクル、ウマル、ウスマーン、そしてアリーと続いたが、うちアブー・バクルを除く3人はすべて暗殺されている。これら悲劇の背景には、氏族間の対立が強くあった。今日もイラクなどで騒動がおきた際に、氏族の有力者による調整で解決したとの報道を見掛ける。厳正なる信仰とともに、そういった氏族を重んじる精神が中近東世界には長く息づいているのだろう。

などと知ったかぶってほざきながら、今日はTAEBO T3 トランスフォーメーション（エクスプレス）。「血は水よりも濃い」って言うもんなあ。