海上自衛隊の護衛艦<はつゆき>が退役した。オールガスタービンのCOGOG機関、個艦防空力と対潜・対艦作戦能力を兼ね備えたバランスの良い戦闘力など、優れた面を多く持った艦だった。
ガスタービンゆえの太い煙突やうねるように複雑なラインの舷側、詰め込まれた感のあるレーダー類などに違和感を憶えた艦艇ファンも多かったようだが、私にはそれらすら「新時代にふさわしい艦」というイメージだった。
いまや時代は変わり、新たな脅威と対峙する海上自衛隊には、また新たな力が求められている。とりあえず今は、冷戦後半を過ごし、ついに実戦を経ぬままに退役できたことを喜びたい。
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