813年9月、アッバース朝第6代カリフ、アミーンは首都バグダッドでマアムーン配下の者らによって捕らえられた。
マアムーンはアミーンの異母兄で、イラン系女奴隷の子であった。対するアミーンは正妃ズバイダの子だ。ズバイダはハールーン・アッ=ラシードと同じくアッバース家の出で、その子アミーンは文字通り血統書付きだった。
二人の父にあたるハールーンは生前、アミーンに次代カリフとしてマアムーンを指名するよう誓わせた。しかし811年、アミーンは心変わりをする。息子ムーサーを後継者にしようとしたことを受け、マアムーンは自らをイマームと称した。
アミーンは兵を差し向けるがマアムーンはこれを撃退、逆に諸侯を味方につけてアミーンを攻め立てた。
そして遂には首都を陥落させ、弟を滅ぼし、第7代カリフの地位を得た。
アミーンもマアムーンも父ハールーンの影響あってのことだろうか、文化・学問への造詣が深く、その振興には力を注いでいたという。そのように知的な兄弟が互いに殺し合うというのは現代人としては理解しがたいところだ。だがそれが、当時の現実であったに違いない。
などと分かった風な口をききながら、今日はターゲットタエボーの胸&肩および腹筋。わしはまあ、命をかけるほどのものは家族ぐらいしか持ってないからなあ。
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