903号計画<ルン>は大型軍用エクラノプラン。NATO名は<ウトカ>だった。
対艦ミサイル6発を搭載する、史上初の実用型対艦攻撃WIGだった。
エクラノプランはソ連・ロシア式のWIG(地面効果翼機)で、巡航高度はせいぜい5mとわずかだが、艦艇よりもはるかに速く、航空機よりずっと多くを積載できた。
<ルン>は8機のNK-87ターボファンエンジンを搭載しており、その排気を短い主翼の下に吹き付けることで強い揚力を得ていた。
航続距離は3000km、最大巡航速度は550km/hにまで達したという。
だが高度が低いためにレーダーの位置も当然低く、索敵には難があったようだ。より高高度での飛行もできたが、そちらはかなり不安定だったらしい。まあそもそも地面効果を利用する機体なのだから当然と言えば当然であるが。
結局、ソ連の崩壊とロシアの軍事予算削減により、<ルン>は姿を消していったようだ。あだ花だったようにも思えるが、その特異な技術が失われてしまうのは少々惜しい気もする。
などと冷戦脳でほざきつつ、今日はターゲットタエボーの二頭筋&三頭筋、背中、腹筋。
しょせんニッチはニッチだな、と思う今日この頃。ニッチでどうにか生き残っていこうなんて考え自体が甘かったと反省する毎日。
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