958年は東ローマ皇帝バシレイオス2世の生年。異名は「ブロガロクトノス」(ブルガリア人殺し)である。
ヨハネス1世死後の東ローマ帝国は内紛により混乱していた。それに乗じ、いったん滅びたブルガリア帝国をサムイルが兄弟らとともに再興させる。
皇位を継いだバシレイオス2世は自らブルガリアを討伐すべく遠征するが、「トラヤヌスの門」と呼ばれる峠にてブルガリア軍の伏撃を受け、大敗を喫する。
面目を失ったことからアナトリア貴族の反乱を呼び、彼はしばしブルガリア帝国を野放しにせぜるを得なくなった。
しかしキエフ大公国の助力を得て彼は反乱を鎮圧、遂にブルガリアへと再び兵を向ける。そしてクレディオン峠の戦いにおいて、東ローマ帝国軍は大勝利を得た。
勝者たる彼は、捕虜としたブルガリア人14000人をサムイルの元へと送り返す。しかし帰還した兵士らを見たサムイルは卒倒し、そのまま命を失ったと伝えられている。
バシレイオス2世は捕虜を100人ずつの組とし、そのうち99人の両目を、残る1人の片目を潰させた。その凄惨さは、想像する事すら難しい。サムイルが倒れるのも当然だろう。
バシレイオス2世はその後も対外戦争に勝利し続け、東ローマ帝国に黄金期をもたらしたとされている。
…引くわー、これはマジで。などとガキのようなことを言いながら今日はエリートのミッション1。
まあ、伝わる話ってのはどうしても過激な部分が中心になるわな。