947年はラン司教アダルベロンの生年。ランス大司教アダルベロンの甥にあたる。
彼はキリスト教世界の人間を「祈る者」「戦う者」「働く者」に三分類したとされる。この三分類はヨーロッパに定着し、それぞれ聖職者、貴族、市民(農民)として身分化していった。聖職者と貴族が特権階級とされ、第三身分は通常国政への関与はできなかった。政治思想家アレクシ・ド・トクヴィルが言うところの「アンシャン・レジーム」である。
アダルベロンがどのような考えで人を分類したかは知らない。だがおそらく、それが身分として革命の時代が来るまで縛り付けるなどとは想像もしていなかったのではないか。
言葉や概念が人の視界を制限し、あたかもそれが既定の事柄であるかのように考えさせることもある。便利ではあるが、空恐ろしい話でもある。
などとわかったふうなことを言いながら、今日はターゲットタエボーの二頭筋&三頭筋及び脚。わしも妙な言葉に縛られないように気をつけねば。