スラドでもさんざん叩かれている昨今のソニー。
たしかに昨今のソニーは、製品のラインナップに一貫性がない。
様々な機器に似たような機能を持たせ、その多くが中途半端だ。
成功しているのはスゴ録ぐらいだろうか?
しかしながら、彼らがユーザインターフェースにただならぬ努力をはらっているのはたしかだ。
例えばDo Vaio。
Windowsのインターフェースからはかけ離れているが、たしかに直感的だ。
「さまざまなメディアを十字キーだけで楽しもう」というあたりは、いかにもソニー的な美学を感じる。
さて、話は変わってLinux。
以前と比べればそのGUIは遥かに改善されているが、未だWindowsやMac OS Xと比肩しうるレベルに達しているとは言えない。
それはやはり、Linuxが多くの人々の多様な所作の集積だからだろう。
総和や平均が一貫性…一つの美学にまで至るのは極まれだ。
そこでもし、ソニーがLinuxのディストリビュータとして立ち上がったらどうだろう。
彼らは「ソニーをソニーたらしめている美学」に基づき、ユーザインターフェースを構築してくれるだろう。
その美学はきっと、AppleやMSが築き上げたそれと比べても勝るとも劣らぬに違いない。
ソニー的美学で統一されたLinux。それをインストールされたスマートなVAIO。
見てみたいと思うのは私だけだろうか。