ITmediaより。
Tablet PC Edition 2005では、手書き入力をテキストに変換する際のスピードと精度が高まり、手書き文字認識技術が向上している。また、入力データの種類を見分けるための文脈的ルールが追加されたおかげで、ペン入力されたデータを、インターネットや電子メールのアドレス、フォームなどに変換する処理が改善したとMicrosoftは述べている。
タブレットPC普及にとって重要なのはテキスト変換効率ではあるまい。
なぜなら、どう頑張ったところでキーボードより早く入力できる訳がないからだ。
むしろ、いかに「紙」の良さを取り入れるかが肝心だろう。
具体的には、入力された文字列と図形の関係を読み取り、それを図や文章に落とし込む機能が欲しい。
Aという文とBという文を矢印で結んだ時の意味。
Cという文とDという文を四角で囲った時の意味。
それらをいくつかのパターンとして示し、ユーザに選ばせる。
図解と文の良さを兼ね備えたとき、はじめてタブレットPCは成功するだろう。
個人的にはタブレットPCにしても携帯電話にしても「キーボードレス(携帯電話にアルファベットキーを丸々付けてしまうのはナンセンスと思っているあたし)」な端末は「音声入力の確立」無くして普及無しと思ってたりします。
Palmですけどm100だっけかな?とIIIc持ってましたけど結局「飽きてしまいました」。
そこには面白い世界が広がっていたのですけど、何となく「重たい下駄を履かないといけない」気がして…。
Macであれキーボード入力にそれなりに「慣れている」から楽しめるのであって、キーボードレスな環境にするには確かな音声入力の確立が必要なのじゃないかなって。
キーボードってそれなりに「敷居が高い」と思うのです。
あたしがタッチタイピングをほぼマスターするのに結局6年くらいかかってますしね:P。(今でもいくつかの記号はタッチタイプできません…)
音声入力の大変さは漠然とですけど解ります。
Appleの「Speech」にしたって、IBMの名前知らないけど音声入力ソフトにしたって、開発元言語の「英語」でさえまともに扱えないのですから…。
勿論、「特殊用途(?)として別に開発された」物はそれなりの能力は持っているでしょうけど、一般的じゃ無さげですし…。
コンピュータの強みって「テキストデータの検索能力」だとあたしは思っています。なので、いかにしてうまく、楽に、テキストデータを入力し、それらを構造化できるかだと思うのです。(印刷物向けデータであれデジタル配信向けデータであれ)
構造化する為の案はHi-Low-Mixさんがおっしゃられるように「如何に視覚的編集を容易にするか」であり、入力の為には「如何に実生活に則した、そして最も容易な」方法を取るかだと思うのです。
「言葉」は書くより口にする方が多くの人にとって容易いのだと思いますし(あたしはその逆ですけど:P)。
なので、タブレットPCにしてもあたし的な見地から「時期尚早」って感じがするのです。
アプローチは悪くないと思うのですけど、いかんせん「環境」が整っていないのじゃないかなって。
日頃MSを揶揄してばかりのあたしですけど、MSがリリースしている入力装置の多くとフライトシミュレーターの次に賞賛できるアクションをMSがしたかなって思ってたりします:P。(S-JISも入れましょうか?)
ただ、タブレットPCに関しては未だ成功していないし多くの難問が待ち受けていると思います。それらをうまく克服して欲しいなぁって思っています。
投稿情報: Nagisa | 2004-09-02 02:02