独仏は首脳レベルでは「トルコ加盟は、欧州キリスト教文明とイスラム教文明の融和」として、「文明の衝突」を回避する野心的事業とし、交渉開始に意欲的だが、ドイツでは最大野党・キリスト教民主同盟が反対を叫び、フランスに至っては与党の中枢が「加盟拒否」を主張し始めた。独仏の最新の世論調査では、両国とも加盟拒否が支持を上回っている。イスラム系移民を多く抱える両国では、移民増と治安悪化を結びつける排外主義が伸長している。
前途は極めて多難だが、挑む価値のある偉大な試みだ。
より多くの人が知恵を尽くし、宗教的・文化的・経済的な差異を超えた融和を実現して欲しい。
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