CNN.co.jp「『和平樹立の障害』とイスラエル法相、アラファト氏死去」より。
パレスチナ自治政府のアラファト議長の死去で、イスラエル政府のラピド副首相兼法相は11日、「アラファト(氏)がいなければ、パレスチナ国家はあっただろうし、平和もあったはずだ」と指摘、議長が和平樹立を目指す上で障害になっていたとの認識を示した。
肝心なのは歴史の可能性を語ることではなく、今ここに横たわっている亀裂をどのように修復していくかということだろう。
このようなことを言われてもなおパレスチナの人々が「イスラエルとの和平を実現したい」と思うだろうか? むしろ逆の反応を示して当然だ。
まあイスラエルが刃向かう者すべてを根絶やしにするつもりなら、それでも「和平を築く努力を続ける」ことになるのだろう。だがそのような動きこそ、自らの敵を「パレスチナの人々」という限定された存在からアラブすべて、ムスリムすべてへと巨大化させる愚行なのだ。
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