livedoorニュース「犯歴チェックせず投入される傭兵 イラクが格好の再就職の場に」より。
現在、イラクで民間委託会社に働く傭兵には、南ア出身のほか、チリのピノチェット軍事政権や、旧ユーゴのミロシェビッチ政権下で働いた兵士らもいる。全体の傭兵の数は2万人で、このうち南アからの傭兵は1500人といわれている。しかし、多くの警備会社は、傭兵たちの過去の経歴をほとんどチェックせず、採用しているという。南アの傭兵の場合、多くは、旧白人政権時代、黒人活動家の暗殺や、民主化運動弾圧に加担していた。
フランス外人部隊もまた、入隊希望者の過去については問われないと聞く。
しかし、彼らはあくまでフランスの軍人として扱われる。
対して、民間委託会社はアメリカ軍ではない。その責任はアメリカに及ばず、軍人としての地位も保証されない。
要人警護など彼らが役立つケースは少なくないが、現状のイラクでの運用には必ずしも適してはいないと思われる。
アメリカ軍もそんなことは当然理解しているはずだ。にもかかわらず彼らを利用しなければならないというのは、大国アメリカにとってもイラク占領が大きすぎる負担であるという証拠だろう。
新生イラク軍・警察が機能するまでのつなぎと考えていたのだろうが、やや見積もりが甘かったと言うべきか。
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