大規模な列車事故との報道。被害の規模はまだ明確でないが、痛ましい限りである。
さて、一部の報道によると速度を出しすぎていたようなので、最終的には運転士の責任として結論されると思われる。
トレンドマイクロの一件も、どうやら担当者のチェック漏れということで終わりそうだ。
いつぞやの手動踏み切りでの死亡事故も、結局担当者のミスということらしい。
いずれの案件でも、たしかに「現場」がもう少ししっかりしていれば事故が避けられたろう。
しかしそういった見方が、問題を矮小化しているのではないか。
「現場」は常に、さまざまな方向からの不定形な圧力のもとにある。
その中で正しく判断し、行動するように「現場」は期待されている。
しかし、「現場」以外の組織・システムは、果たして「現場」が受けている圧力を軽減できるように努めているのだろうか?
なるべく「現場」が受ける圧力を単純化し、彼らの判断・行動を助けているのだろうか?
リストラの名のもとに、「現場」への責任と業務を押し付ける動きが進んでいるように感じるのは、私の被害妄想だろうか?
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