事故が起きたのは26日ごろで、台湾と中国・海南島の中間あたりの公海で潜航している時に発生した模様だ。浮上した後、中国海軍の曳船などに曳航されており、目的地は海南島の楡林(ゆりん)海軍基地と見られている。潜水艦が自力で浮上したかどうかは分かっていない。現場周辺には中国海軍の軍艦3〜4隻が確認されているほか、別の潜水艦もいたとされ、共同訓練を行っていた可能性があるという。
幾度もの事故を経ながらも挑戦をやめないというのは、彼らの強い意欲の表れだろう。
今日まだ、練度や技術の面で不十分だというだけ。
侮ることなく、対処していく必要がある。
技術のレベル以前に、教育訓練や整備(艦内の清掃整頓に始まって)に代表される組織の伝統と構造の問題なので、いくら新鋭艦を買い揃えてみても戦力の増強にはあまり寄与しないでしょうねえ。
投稿情報: ばべる | 2005-05-31 12:49
黒船来航から黄海海戦での勝利までおよそ40年。
軍近代化のきっかけとなったであろう中越戦争からまだ四半世紀。
現時点で恐れおののくのは愚かでしょうが、遠からぬ将来に脅威となる可能性は十分あると思われます。
まあWW2前後の日本のように、天地がひっくり返るほどの変化を経てもなお組織の根本はなんら変わらないという例もありますから、一概には言えないのでしょうが。
投稿情報: Hi-Low-Mix | 2005-05-31 20:17
油断できないというご意見にはまったく同意です。
ただ、海軍が陸軍と決定的に違っている点は、勝海舟が早くに見抜いていた通り、およそ中身=伝統が直接に戦力の中核を形成していることでしょう。
『ソ連海軍』の著者D.W.ミッチェルが言っているように、全世界でこの伝統を持っている国はまずイギリス、アメリカ、日本、それにドイツとフランスを加えた5カ国のみ。中国人がこのことを理解するためには、マカロフのような改革者が現れてかつ彼に全権が委ねられるような状況が出来するか、あるいは一度完膚なきまでに大負けしてみるか、さもなくばテクノロジーのブレイクスルー(それこそ反重力とかニュートリノセンサとか)で海軍作戦が根底から一変して皆が同じスタートラインからやり直すようなことになるか、のいずれかが必要かと思われます。
「超限戦」の如き人民戦争理論のハイテク拡大版のような思考が幅を利かせている限り(戦争自体の勝敗は別として)、海軍に独立した国家の戦力としての最大限の実効性を発揮させるのはなかなか難しいでしょう。
投稿情報: ばべる | 2005-05-31 20:34
>中身=伝統が直接に戦力の中核を形成
この話をうかがった直後に、ニュージーランド海軍と海上自衛隊を比較する機会をもてたのは、実にラッキーでした。
ニュージーランド海軍の新鋭と称すべき艦の搭乗員と、ロートルに片足をつっこんだ艦を操る海上自衛隊の面々との間には、素人目にもはっきり分かるほどの違いがありました。
戦場という不確定要素のただ中におかれたとき、双方の行動には大きな差が出るであろうと思うと、おっしゃることをようやく得心できた気がいたしました。
投稿情報: Hi-Low-Mix | 2005-06-05 18:51
J.ダニガン「中国の潜水艦部隊は張子の虎」
http://www.strategypage.com/dls/articles/200512230442.asp
いや張子の虎じゃアメリカも日本も困る(w
と言うか、これはいつかどこかで聞いた話(w
投稿情報: ばべる | 2005-12-24 05:51
↑同じ事象をアメリカ国防族から見ると(w
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051225-00000008-san-int
投稿情報: ばべる | 2005-12-25 06:52