石原知事は「戦争は、しょせん生命の消耗戦だ。米国はイラクで米兵が2000人死ぬだけで大騒ぎするが、生命に対する価値観が全くない中国は憂いなしに戦争を始めることが出来る。戦渦が拡大すればするほど生命の価値にこだわる米国は勝てない」と述べた。
前提となるべき戦争の形態になんら言及されていないので、評価しがたい。だが少なくとも、中国はアメリカに自らの意志を強制できないと考える。よって、中国はアメリカに「勝てない」としたほうが適切と思われる。
なお「生命に対する価値観が全くない」とするのは、はたしてどのような論拠に基づくものなのか。彼らの価値観が日本人・アメリカ人と大きく異なるのは理解するが、「ない」とするのは理解しがたい。
都知事はまったくの軍事オンチなので、これはあくまで純粋に政治的な発言として受け取るのが正解でしょう。
>戦争の形態
まったくおっしゃる通りです。
「超限戦対RMA」的なことを言わんとしているのかも知れませんが、超限戦は核の使用をためらわない無制限ハイテク人民戦争なので、アメリカもRMAではなく同じく核の投入で対抗するでしょう。それは、「兵士が何人死んだとか」とはまったく違う種類の戦争になります…
投稿情報: ばべる | 2005-11-04 14:53