従来のノーズコーンは発射から標的に直撃させるまでの間に、ミサイル本体を操作しなければ分離させることができず、軌道に誤差が生じやすい問題点があった。改良型では、ミサイル本体の操作なしで分離できるため、従来型より命中精度が高くなるという。
ミサイル本体を操作? たしか、新開発ノーズコーンはクラムシェル状に割れるとか言っていたような。従来型は推進部から分離しなければいけないのに対し、推進部と弾頭が一体のまま、ノーズコーンを除去できるということだろうか。亜宇宙を加速しながら弾道弾を感知できるようになるので、精度が上がるという意味かねえ?
宇宙空間なので、頭部からただ単にノーズコーンを構造的に分離させても、くっついたまま慣性飛行を続けるだけなのです。頭部かノーズコーンか、どちらかを動かしてや必要があります。
これまでのSM-3第3段は2基のロケットを持ち、ノーズコーン分離後、第1回燃焼で頭部をノーズコーンの弾道から外し、第2回燃焼で標的への最終衝突コースを定める、という仕組みになっていました。
日本製新型ノーズコーンは耐熱性と強度が向上し、クラムシェル式分離のための「切れ目」を設けることができるようになったので、この分離機動が必要なくなったというわけです。
分離したノーズコーンを頭部のコース外にはじき出すには、爆発ボルトやバネの力で十分でしょう。
投稿情報: ばべる | 2006-03-09 16:21