東京新聞より。中日新聞のほうにはないところを見ると、軍事に熱心な人は名古屋じゃなくて東京にいるんだろう。
空自関係者は「F15の非Mシップは古く、いずれ寿命が来る。F4と非Mシップを合計すると約二百機。(双方をF22に置き換えるとすれば)生産機数が増
えて価格が下がり、F22導入が現実味を帯びる」といい、F4後継に限定するなら「価格が八十億円程度とみられるFA18が有利」とみる。
ちょっと具体的な話が出てきましたね。
個人的にはF/A-18E/Fライノ(スーパー・ホーネット)を推していたけど、JSFの迷走ぶりを見ていると迷うな。F-15の後継はF-35Aでいいじゃん、って思っていたけどもはやAすらどうなるかわからんありさま。もしJSFがコマンチよろしくぽしゃったりしたら、空自は
の体制をずいぶん長いこと維持しなければならなくなる。
F-22を売り込めるのはアメリカ空軍と空自ぐらいだから、あとから「生産ライン復活して」は無理。F-15後継機を独自開発ってのはカッコイイけど明らかに無謀。
しかし、もし今回F-22を導入すれば、その後の選択肢は増える。
JSFが成功すればそれを、もしコケたらF/A-18E/Fを買えばいい。JSFがなければアメリカ海軍はF/A-18E/Fしか選択肢がなくなるから、当分作り続けることになるだろうから。
つまり、
- F-22・F-35・F-2
- F-22・F/A-18E/F・F-2
のいずれでも対応できることになる(F-2は比較的早期に消えることになるだろうが)。
悪いことに日本はJSFにはまったく関わっておらず、なんの発言力もない。つまり、ここでF/A-18E/Fを導入するというのは、自国の航空防衛構想をまるっきり関係ない他国の方針に委ねることとなる。
そういった意味で、「思い切ってラプター」という考えに傾きつつある。