中日新聞より。
開発費は100億-120億円で、1機当たりの製作・打ち上げ費用をM5の3分の1以下、25億円程度に抑える。
(中略)
0・5-1・3トンの小型衛星を高度250-300キロの低軌道に投入する能力を持たせ、宇宙機構が構想を進めている0・5トン級の科学衛星などが打ち上げ対象になる。
軌道への投入能力が低下するのを批判する向きもあるようだが、コンパクトで低コストなロケットを持つこと自体は良いと思う。衛星にせよロケットにせよ、やはり失敗を積み重ねなければ得られぬ技術はある。そして失敗を容認できるか否かは、つまることろ絶対額の話になる。卵は一つのかごに盛るべきではない。
H-2AとM-Vのパーツを組み合わせて新型とするようだが、いささか心配。JAXA内の派閥争いなど政治がらみでの決定ではないかと感じてしまうのは杞憂だろうか。
「衛星にせよロケットにせよ、やはり失敗を積み重ねなければ得られぬ技術はある。そして失敗を容認できるか否かは、つまることろ絶対額の話になる。卵は一つのかごに盛るべきではない。」の部分,全く同感ですなぁ.
ついでに言うと,ロケットの開発組織自体が複数あるのが望ましい(そうすることにより最終的にはコスト的にも望ましい方向に向かう)と私は思っています.東大阪あたりにロケット開発組織を作り,そちらでは徹底的に低コスト・在来技術・実用本位にやるようにすれば面白いのではないでしょうか.
投稿情報: 青木伸也 | 2006-07-26 22:19
複数の開発組織を設け、異なる方向性を追求するというのは面白いですな。
たしか北海道でカムイロケットとやらを作っていると聞きましたが、その流れを加速するような形になるのでしょうか。不勉強ゆえ、専門家にとっては愚問かもしれませんが。
日本にもオービタルサイエンスみたいな企業が現れると愉快ですが、正直ムリっぽいですねえ。
投稿情報: Hi-Low-Mix | 2006-07-26 22:56
ISASの消滅で固体シリーズはすっぱり放棄するのかと思っていましたが、後継機計画にゴーサインでまずはめでたし。それにしても報道ではどうしてどこも「M-5」と書くのか。
>全備重量90t、全長24m
LGM-118ピースキーパー(87t、22m)とほとんど同サイズだと指摘してみるテスト。
投稿情報: ばべる | 2006-07-26 23:27