Sankei Webより。
同紙によると、ミサイルは「天竜」と名付けられ、50―100メートルの高度で飛び、約3メートルの誤差の精密爆撃が可能。来年投入予定の3隻の中型潜水艦にも配備し、今後5年以内をめどに射程を1000キロに伸ばした改良型の開発を進める方針という。
対水上ミッション用トマホークと似たような射程距離か。であれば「潜水艦に搭載できる」というのはまんざら嘘ではあるまい。また、最近のタクティカル・トマホークの射程は3000kmだから、1000kmを目指すのもそれほど無理な話でもない。
ただ、低高度を飛行するには地理情報をインプットし、電波高度計などと整合して制御させる必要がある。それだけのデータ収集・解析能力を韓国が独自で得るにはまだまだ時間がかかるだろう。当面は、沿岸部への攻撃にしか使えないのではないか。
そうなると、用途が気になるところだ。北朝鮮とて港湾や沿岸都市の破壊を恐れぬわけではなかろうが、それを避けるためだけにソウルへスカッドをたたき込むのをためらうとは考えにくい。とすると、このミサイルによる抑止の対象はやはり……くわばらくわばら。
Kとか、S世保とかですかね>目標。
投稿情報: ていとく | 2006-09-22 00:16
んー、よく言われていることですが、同じ量の爆弾を運搬するのであれば、空中給油機と戦闘機の組み合わせの方が、経費が巡航ミサイルよりケタ違いに(弾道ミサイルだと2ケタ)安いですし、しかも繰り返し使えます。
しかも指摘しておられるように、高度なC4ISR力なくしてはミサイルだけ保有していてもほとんど無意味です。
巡航ミサイルの位置付けは
・強力な空軍力を持つ金持ち国の補助兵器(開戦直後の即応、海中からの奇襲)
・貧しい国の核抑止力
・貧しい国の政治力の道具
というところだと思われ。
貧乏国が潜水艦からの奇襲攻撃で、港湾施設や都市中枢や飛行場や防空施設に巡航ミサイルを何発か弾着させて、数時間か数日間機能を奪えたとしても、それで生じた死角に大量の航空戦力をすかさず送り込んで戦力やインフラを叩き潰すことができない限り、敵国民を怒らせるだけに終わる公算が大きいでしょう。
投稿情報: ばべる | 2006-09-22 04:35
>敵国民を怒らせるだけ
彼らが「敵国民」について誤った思い込みにとらわれていなければいいのですが。
投稿情報: Hi-Low-Mix | 2006-09-22 12:19
巡航ミサイルの位置付け(追加)
・海軍の遠距離打撃力を(政治的に)維持する
忘れていましたが、『レッドストーム作戦発動』でのあれが、理想的な巡航ミサイルの使い方ですね。
投稿情報: ばべる | 2006-09-23 01:25