練度とは「どのような状況まで耐えられるか」「どのような状況では耐えるべきではないのか」を理解することである。
それゆえ「場数を踏む」のは練度を高める上で極めて重要である。
しかし、それだけが練度を高める訳ではない。
まず、自らの経験を普遍化して把握できない限り、まったく同じシチュエーションでしか経験を活かせない。
つぎに、普遍化された経験をさらに抽象化し、未知なる状況に反映した場合を想像できるか否かが重要となる。「いざというとき」の世界はたいてい未知なる存在であり、既知の事柄に対する理解だけでは対応できないからだ。
つまり、普遍化・抽象化できる知力と、異なる状況に自らの理解を当てはめられる想像力こそが練度の倍加要因である。
よって、「教本通りに実施せよ」「ただ指示に従え」という組織では、練度が低いレベルに留まりやすい。
コメント