Sankei Webより。
墜落した機種をめぐっては6月の事故当時、香港紙などが、ロシア機を元に自主開発した最新型AWACS「KJ2000」の可能性が高いと伝えたが、西側軍事筋は、事故機は国産の「Y8」型輸送機か、同機をベースにしたY8型AWACSの可能性が高いと指摘した。
Y8型AWACSの場合、同機に搭載されている早期警戒レーダーアンテナが、スウェーデン製のレーダーアンテナに似ていることがかねてより指摘されていた が、実際に中国が技術支援を受けていたかどうかは不明だった。これについて同筋は、今回搭載されていたのは中国が第3国経由で購入した同レーダーである可 能性を指摘、さらに同レーダーに詳しい南西アジアの国の技術者が同乗していたとしている。
Y-8はアントノフAn-12カブを中国でライセンス生産したもの。全長が約38mでC-130と同クラスの機体だ。
スウェーデンの早期警戒機というとサーブ340 AEW&C.S100Bアーガス。こちらは全長がおよそ20mで、ずっと小さい。背中に材木板のような形のPS-890フェイズド・アレイレーダーを乗せている。
南西アジアの第三国というと、シンガポールだろうか。Y-8ほど大きくかつ枯れた機体を選んだのは、外国から技術者を連れてこなければならないほど技術水準に難があるゆえかもしれない。
たしか中国はロシアからベリエフA-50メインステイを、イスラエルからIAIファルコンを入手しようとしていたはず。これだけ試行錯誤を繰り返しているとなると、早期警戒・空中管制能力をシステムとして体得するのはまだまだ先になるのではないか。
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