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2006-10-18

コメント

ばべる

国際法に基づく戦争のルール、つまりハーグ陸戦協定によれば、非人道兵器とはその23条により「不必要の苦痛を与うべき兵器、投射物その他の物質」と定義づけられています。

つまり兵器とは敵の無力化という目的から外れないように設計運用されなければならないと謳われているのですが、しかし逆に「必要な苦痛」ならば与えて構わないとも読めます。
残虐な苦痛を与える兵器は敵の戦意を阻喪させるだろうという計算に従えば、全ての苦痛が「必要な苦痛」に分類できるわけで、こうして23条の規定は簡単に骨抜きになります。
実際問題として、現在では「必要な苦痛」のみを与える非致死兵器が使われていたりします。

結局、「不必要な苦痛」を定義できるのは国内及び国際世論の一致のみということになりますが、事が安全保障という国家主権と国家生存の要にかかわえるだけに、対人地雷の事例非正規軍を含めたルールの策定と全世界的な遵守はきわめて困難だと考えます。
戦争の惨禍が戦争でない状況にまで拡散することを阻止しようとする最近のオタワ条約(対人地雷禁止条約)の事例が精一杯のところですが、これにしても米中露も各地の非正規軍も批准していないのですから、実効性は大いに疑問です。

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