鉄のカーテンに閉ざされた超大国ソ連。その先兵たる戦車が振りかざす主兵装と言えばやはり125mm滑腔砲D-81TM(最近は 2A46と呼ぶほうが多いようだ)だ。
快速と重武装を兼ね備えた無敵の主力戦車T-72。様々な謎をはらんだ不気味なT-64。それらが備える125mm砲は、ラインメタル120mm滑腔砲でなければ対抗し得ぬ悪魔的な火砲だと伝えられていた。
だが湾岸戦争あたりから、ソ連戦車は神秘のベールをはぎ取られた。T-72は時速100kmでなんか走れないし、人間工学を無視するような設計は実戦能力においてマイナスとなってあらわれていた。そして米英の120mm砲は長射程から一撃で彼らを貫き、125mm砲から活躍のチャンスを永遠に奪い取った。
今日もT-80やT-90は様々な国に輸出され、125mm滑腔砲はその主武装として高々と掲げられている。だがそこには、かつて鉄のカーテンの向こうにあった死のオーラはない。なんというか、ヲタとしては寂しさを禁じ得ない。
「寂しいのはおめーの熱意じゃねーの?」と毒電波のツッコミを受けつつ腹筋プログラム。125mm滑腔砲は基本ポテンシャルの不足をサイズで補っていたわけだが、べつにワシのウエストはそんな意図で太い訳じゃないよ。
まあ、仮想敵国の武器の脅威は大いに喧伝しておかないと、予算が獲れませんから(w
しかし、人間のすぐ横に剥き出しの弾を積んでおく設計はちょっと…
現地で改造のしようもない…
投稿情報: ばべる | 2007-06-26 19:11
>125mm砲から活躍のチャンスを
思えばモスクワで自国の議会の議事堂を撃ちまくったのが、もっとも華々しい活躍の場だったでしょうか。
投稿情報: ばべる | 2007-06-26 20:05
ルーマニア革命の時はTR-580でしたっけ?
モスクワもそうですが、内乱が最大の見せ場というのは、なんだか侘びしいですな。
投稿情報: Hi-Low-Mix | 2007-06-26 20:23