海上自衛隊護衛艦DD-116<みねぐも>は3隻よりなる<みねぐも>型の1番艦。対潜護衛艦<やまぐも>型に次いで建造された。
<やまぐも>型が主兵装としてアスロックSUM(対潜魚雷をロケットで投射するシステム)を搭載したのに対し、<みねぐも>型はダッシュ無人対潜ヘリを搭載した。広い後甲板を設け、かつダッシュの格納庫を備えるべく上部構造物は<やまぐも>型から大きく改められているが、基本的には準同型と言える。
だが、わざわざそこまでして搭載したダッシュだったのに、アメリカは生産を中止してしまった。アメリカ海軍では運用に難があったため諦めたとのことだが、海上自衛隊では特に問題を感じていなかったとも言われている。
なんにせよ、生産もされず同盟国での運用も終了した兵器をいつまでも使い続けることは出来ない。結局<みねぐも>型は3隻で建造を中止され、その後<やまぐも>型が3隻建造された。また、<みねぐも>型自体もダッシュ関連装備を撤去し、アスロックを搭載した。
無駄な試みだった、と批判することもできるだろう。だが、私は必ずしもそう思わない。たしかに試みは無駄に終わったが、素早く路線変更に対応できた点をむしろ評価すべきだ。
考えても見て欲しい。無駄に終わった、明らかに失敗した事柄にも関わらず批判を許さず、さらなる無駄、さらなる失敗を招き寄せる事例のいかに多いことか。
そんな訳で、無駄な試みに終わらぬようフォームを検討しながら応用プログラム(ビリーバンド付き)を実施。いろいろ無駄は繰り返しているけど、最終的に良い結果へたどり着けると良いのだが。