Tu-128は1960年代から1970年代にかけてソ連防空軍を支えた戦闘機。NATO名は<フィドラー>。
その特徴は、なんといってもその巨体だ。全長は27mを超え、最大離陸重量は実に40t。当然ながら格闘戦能力はゼロに等しく、機関砲も搭載していない。武装はAA-5アッシュ空対空ミサイル4発のみである。
その役割は、アメリカの戦略核爆撃機からソ連本土、それも広大で防空施設に乏しいシベリア方面を守ることのみである。そのためには長大な航続距離が必要で、大型の対空ミサイルを発射できれば良い。そんな訳で、爆撃機と見まがうばかりの大型戦闘機が誕生した。
こんなべらぼうな構想の機体で実用化されたのは、さすがに<フィドラー>だけだろう。だが構想だけなら、似たものがないわけではない。海上自衛隊が冷戦末期に検討した、<空中巡洋艦構想>である。
E-2C<ホークアイ>早期警戒機のレーダーとF-14<トムキャット>のフェニックスミサイルをP-3C<オライオン>の機体に積み込み、もって長大なシーレーンをソ連爆撃機から防空しようというコンセプトだった。姿こそまったく似ていないが、考え方はそっくりだ。「もうちょっと他の状況も考えろよ…」と言いたくなるところまで良く似ている。
まー、オデの人生における選択もずーっと<フィドラー>みたいだったなあ。腹にやたら油が蓄えられているのも<フィドラー>風ってことかね。
っつー訳で「でかくってもMig-25なみに燃焼するぜ!」って応用プログラム(ビリーバンド使用)。全力出すとエンジンまで燃えるのがビリー風だ!(バカ)
実用化こそされませんでしたが、実はアメリカのXF-108(最大離陸重量46t)とYF-12(同56t)はTu-128よりさらに重い罠。
投稿情報: ばべる | 2007-07-04 07:55