CAESAR(フランス語だとたぶんセザール)155mm自走砲はフランスの装輪式自走砲。
装輪式自走砲と言えば、かつては南アフリカのG6ライノ155mm自走榴弾砲や旧チェコスロバキアのダナ152mm自走榴弾砲が有名だった。G6の場合は南部アフリカの乾いた難い大地を、ダナの場合は道路インフラに優れるヨーロッパを快速で機動するための装輪だ。
だがCAESARの装輪はそのような想定に基づく物ではない。装甲は限定的で、砲弾の搭載量もわずかだ。だがそれゆえに、CAESARは民生用トラックをベース車両とできた。このためコストが安く、全体が軽量なため緊急展開に適している。それでも、牽引砲と比べれば機動性に優れ、射撃前後の移動も容易い。また、一般的な自走砲なみのFCSを搭載しているのも有難い。
これまでのところフランス軍でしか採用されていないようだが、類似の車両をイスラエルやルーマニア、オランダ、スウェーデンなどが開発している(自衛隊も欲しがっているという話もあるが…)。ポスト冷戦時代は戦略的な展開力が重要視されやすく、その意味でニーズにマッチしたAFVだと言えよう。
もっとも、イラク戦争で「低烈度戦争」という概念自体に疑問が呈されている現状を考えると、単なるあだ花に終わる可能性もあるが。
こっちはあだ花に終わらせまい、ということで応用プログラム(ビリーバンド使用)を朝から実施。一時的な上下動はあっても、地道に続ければいいわな。
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