DD-158<うみぎり>は海上自衛隊の汎用護衛艦。8隻からなる<あさぎり>型の最終艦である。
<あさぎり>型は改<はつゆき>型と呼ばれることもあり、<はつゆき>型と類似する点も多い。
対して、<あさぎり>型の後継となった<むらさめ>型はVLSの採用やステルス性の付与など大きな変化が目立つ。
その意味では、<はつゆき>に始まったオールガスタービン汎用護衛艦の流れにおいて、一つの終点となったのが<うみぎり>だとも言えよう。
<うみぎり>など<あさぎり>型のヘリコプター格納庫は大きく、まるで対艦ミサイルの的を背負っているかのようだ。丸く整形された煙突の上端や、全体に複雑な面構成の上部構造物はいかにも敵電波を効率よく反射するだろうと思える。艦艇の世界でもステルス化が世界の趨勢となった今日の目で見れば、いささか古めかしいのはたしかだ。すでに2隻が練習艦に種別変更されているところを見ると海自も「サイズや乗員数の割には戦力としてちょっと」と考えているのかもしれない(なんせ、<はつゆき>型だって護衛艦籍にとどまっているのだ)。
最も新しい<うみぎり>は、最も時代錯誤な艦ともとれる。だが、世の中では誰かが損な役割を押しつけられるものだ。なにか親近感にも似た気持ちを<うみぎり>に対して抱いてしまうのは、やはり不適切だろうか。
ってな訳で本日は最終プログラム(ビリーバンド使用)。<うみぎり>のヘリ格納庫のように立派な胸板を目指すぜ!
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