ブロッシュMB174は第二次大戦時のフランス軍偵察機。双発で双直尾翼。機体のラインは割と直線的で、フランス機としてはあか抜けたスタイルだ。
エンジンは1050hpのノームローン14N20/21で、少なくとも出現時の偵察機としてはかなり大馬力だったろう。400kgの爆弾も搭載できたようだから、高速爆撃機としての利用も狙っていたのではないか。当時の主力爆撃機LeO451もほぼ同じエンジンの双発で、2000kgの爆弾を搭載していた。
だが直協機として用いられたとの話はあるが、その快速を活かしてドイツ軍を迎え撃ったとの記録は聞いたことがない。ドイツの侵攻時に引き渡されていたのは50機に満たなかったようだから、まだ組織的な運用には不足があったのかもしれない。
敗戦後もヴィシー政権下では生産が続けられていたようだ。また、北アフリカでは連合軍に加わった自由フランス軍が、MB174を用いている。
だが終戦時の編成にはMB174の名前はない。偵察機としては、アメリカ製のF-4<ライトニング>とF-6<ムスタング>が用いられている。おそらく単純な能力評価の結果ではなく、連合軍の兵站との兼ね合いからだろう。
なお戦後は、海軍が軽爆撃機型のMB175を採用している。
総括すると、筋の良い機体ではあったが、時に恵まれなかったということだろうか。きっと世の中には、そのようにしてあまり知られることなく消えていく者たちが少なくないのだろう。それを悲運と呼ぶべきかは、迷うところだが。
んなことで迷ってるよりとっととビリれ!って脳内ツッコミを受けて基本プログラム(ビリーバンド使用)。今週も結局あんまりエクササイズできなかったからなー。
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