ハインケルHe178はドイツの実験機。1939年8月27日、世界で初めて飛んだジェット機だ。
全長7.48mという小柄のボディに肩翼配置の直線翼。機首にエアインテイクを持ち、機体後部にHeS3b遠心ターボジェットを搭載していた。尾輪式で、主脚は引き込み式となっていたものの、初飛行の際には固定されていた。
だが、世界で最初という記念すべきジェット機だったのに、ドイツ空軍高官らの反応は芳しくなかった。電話で報告を受けたウーデット技術局長は「もう少し寝かせてくれ」と答えて切ったと伝えられている。この後もミルヒ次官らが視察しているが、さしたる関心は示されなかった。若干の改良を加えた2号機も完成しているが、ろくにテストもされなかったという。
だが、空軍省技術局そのものは一定の興味を示しており、その後のジェット機開発につながった。
ハインケル社の次なるジェット機He280は、最初から今日のジェット機同様に前車輪式降着装置を備えている。これは、He178でジェットと尾輪式の組み合わせが不適切との認識を得ていたからであろう。メッサーシュミット社がMe262を当初尾輪式降着装置で開発していたことと比較すると、やはりHe178には一定の価値があったと見るべきだ。
わしのへなちょこいエクササイズにはどれぐらいの価値があるのかにゃー、などと思いつつ今日は最終プログラム(ビリーバンド使用)。どんだけへなちょこでも、始めることにはそれなりに意義はあるわいな。
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