203高地といえば日露戦争の激戦地。乃木大将率いる第3軍がこの地を攻略したことにより、日本は旅順の戦いに勝利した。これによりロシア旅順艦隊は葬られ、同港封鎖についていた日本海軍は次なる戦い…日本海海戦に備えることができた。
乃木大将は旅順の戦いで多くの損害を出し、203高地攻略時も「実は児玉大将が指揮を執っていた」とする説も強い。説の真偽について私は判断するほどの知識を持たぬが、少なくとも乃木大将が戦下手だったことは確かだろう。
だが戦いの中で二人の息子を亡くし、また後に明治天皇に殉じたその姿は一つの理想像として日本人の中に共有された。
おそらくそれは彼にとっても、そして多くの日本人にとっても不幸なことだったろう。理よりも情、不屈よりも廉恥を尊ぶ。それらの価値観がドグマのようにこの国を包んだ結果を思うと、彼にとっても不本意だったろうと思えてならない。
まあ、わしも妙な思いこみは避けないとな、なんて思いつつ最終プログラム(ビリーバンド使用)。
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