209型はドイツの輸出用潜水艦。
以前の206型や207型と比べ潜行深度が増大し、50日間の行動日数と予備魚雷の装填機能を有する。大きく5つのサブタイプがあり、排水量で1200トンから1800トンまでをカバーしている。このおかげで顧客のニーズに対応しやすく、輸出実績も多い。1971年にギリシャへと輸出されたのを皮切りに、今日もポルトガル向けに建造が進められているという。意外に流行廃りの多い艦艇の中で、これほど長期間にわたって商品価値を保っているというのは希有な事例だ。
それにしても、戦後日本を批判する際に西ドイツを引き合いに出す人は少なくないが、彼らはこういった商取引のことを知っているのだろうか。西ドイツ(あるいはドイツ)ほどに通常動力潜水艦をあちこちに販売したケースは少なく、比較できるのはソ連(ロシア)やWW2直後のアメリカぐらいだろう。おまけに、なかには対立しあう複数の近隣国に販売している事例もある。節操がないというかマッチポンプというか。
そういう人たちに限って日本やアメリカの防衛産業を「死の商人」と呼ぶような気もするが、私の偏見だろうか。
やっぱり、正しく現実を把握することが肝心だよな、などと思いつつ最終プログラム(ビリーバンド使用)。でもやっぱり、大食いした翌日の体重計はちょっと怖いよ。
出現時期が、ちょうどガピーやロメオといった戦後第1世代艦の更新期に当たっていたのもベストセラーとなった大きな理由ですね。
そろそろレオパルト1系やF-16の更新期が迫ってきていますが、次のベストセラーはどんなものになるのでしょうか。
投稿情報: ばべる | 2007-11-26 08:35
あとどうでもいいことですが
×潜行深度
○(最大)潜入深度
福島安正や河口慧海がやるのが「潜行」ですね
>そういう人たちに限って日本やアメリカの防衛産業を「死の商人」と呼ぶような気もするが
そんな論調が当たり前のように世間に受け止められるようになっている時点でもう半分がた負けてるって『民間防衛』が言ってた。
投稿情報: ばべる | 2007-11-26 13:19