- よく「幸運の女神には前髪しかない」と言うように、好機に気付くのは難しく、それを捕まえるのはさらに困難だ
- ところが、愚鈍な者(私を含む)は得てして、「好機が存在した」ことすら気付かない
- よって彼らの認識内では、幸運の女神に微笑まれたことは一度もないとされる
- 同時に、好機に気付き、それを捕まえた者は「幸運に恵まれた」とされやすい
- なぜなら、自らが一度も認識したことがない事柄こそが差異であるならば、自らの過ち(あるいは不足)こそが現状を導いたという辛い現実を回避できるからだ
- こうして愚鈍な者は他者の成功事例を外部化してしまい、ますます幸運の女神を見つけにくくなる
- そして他者の成功をただ羨み、自らに好機が与えられないことを延々と恨む
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