シュワイザーSA2-38A<ツインコンドル>はアメリカ製の特殊探索機。RU-38Aの名も(おそらく空軍から)与えられているのだが、採用とはなっていないようだ。
<ツインコンドル>の原型はRG-8A(SA2-37A)だ。沿岸警備隊が2機を運用し、麻薬密輸船や密入国船、違法漁船などの取り締まりに活躍した。だがレシプロ単発であるため、荒天時の運用に制限があり、またセンサーにも限界があった。
そこで沿岸警備隊は双発化をシュワイザー社に打診した。シュワイザーは大胆にも前部胴体と外翼以外のほとんどを再設計する。完成した機体は胴体の前後にレシプロエンジンを備え、ツインテールブームに強力なセンサーを搭載していた。
パワーユニットにはリダクションギアが組み合わされており、不審船へ密かに忍び寄ることを可能としている。接近して情報をあつめ、巡視船へと伝えるには優れた機能だ。
昨今は歩兵携帯型の対空ミサイルが一般化しているので、紛争地域などでの運用は難しそうだ。だが、悪質な密漁船や密入国船の取り締まりには便利そうな機体ではある。海上保安庁が対馬あたりで運用したら便利かもしれない。
などとネットウヨクっぽいことを考えながら今日は最終プログラム。やっぱりマイナーにとどまるものにはそれなりの理由があるように思う。
エアフレームはたぶん安価に作ってあるでしょうがが、モジュール式に搭載される監視機材が高級高価なものばかり(捜索レーダー、合成開口レーダー、赤外線監視装置、超低光量TVその他)なので、予算の苦しい海保が調達するのは難しいのではないかと。
米沿岸警備隊でさえ、運用しているのは3機だったはず。言うなればJ-STARSの軽飛行機版。
大いに国産向けの機体だとは思うのですが…
投稿情報: ばべる | 2008-02-06 03:30
× 国産向けの機体
○ 国産向けの機種
投稿情報: ばべる | 2008-02-06 03:31
任務の危険性を考えると、無人機化も検討すべきなんでしょうね。無人機なら、人員を失うリスクがないから、単発のまま出力アップを図るという手も使えますし。
でも、それだけセンサー類が高価かつ高度だと、無人機に搭載するのはちょっとはばかられるんでしょうなあ。
投稿情報: Hi-Low-Mix | 2008-02-07 21:48