紀元前264年はシチリアを巡ってローマとカルタゴが矛を交えた年。いわゆる第一次ポエニ戦争の始まりだ。
23年にわたった戦いの末、ローマは地中海の制海権をカルタゴから奪った。
ローマが地中海世界を制し、世界帝国へと発展する一連の過程において、最初の大きな関門だったと言えよう。
もしこの戦争でカルタゴが勝利していたら。あるいは、そもそもローマがシチリアへの出兵をしなかったら。地中海世界の歴史はおろか、ヨーロッパの在りようそのものすら今日とはまったく異なったかも知れない。
歴史にifは禁物というものの、想像をめぐらさずにはいられない。
まあそんなことよりも、テメーがもっと前々から身体を鍛えていたら、とか想像してみろやって話ですよ、はい。
てな訳で、今日はエリートのミッション1。20日のステージ、大丈夫かなー。カルタゴよろしく、復仇を誓っての戦いにおいても負けちゃう事例は少なくないし。
カルタゴの商人寡頭政府は、ピュロスやハンニバルと違いイタリアへ侵攻してローマの存在自体を脅かす力も意志も持っていなかったこと、またシチリアの喪失はまだ貿易国家でなかったローマにとって国を揺るがす打撃とはなり得なかったこと、を考えると、たとえ一回の戦争でカルタゴが勝利したとしても、人口と執念深さで圧倒するローマにいずれは押し切られてしまったのではないかと思います。
ローマの膨張の歴史を変えていたかも知れないファクターは、外の敵ではなく内側の敵でしょう。
投稿情報: ばべる | 2008-03-23 17:53