アエルマッキM-346はイタリアのジェット練習機。だがこの練習機、意外なことにロシアのヤコブレフYak-130を改修したものである。
Yak-130はチェコスロバキア製のL-29やL-39の後継として開発された。なお、同じ目的でMiG-ATも開発されている。その機動特性はMiG-29やSu-27に近く設定された。全体のレイアウトはダッソー/ドルニエ アルファジェットと似ており、双発で中翼だ。二つのコクピットは前傾ぎみに配置され、教官が乗る後部座席の視界も良い。
最近のロシア機らしくストレーキは大きく、MiG-29とよく似ている。また、全面的にグラスコクピット化されており、新鋭戦闘機への移行訓練を容易としている。航続距離は練習機としては長く、それもあって軽戦闘攻撃機としての利用も可能だ。ロシア以外にはリビアやアルジェリアが採用している。
M-346は、このYak-130の西側諸国向けモデルとなる。基本的な設計は同一だが、エンジンはハニウェルF-124-GA-200だ。電子機器も西側の製品に換装されており、欧州の中・高等練習機候補として十二分な装備となっている。こちらは今年(2008年)には先行量産型が完成、初飛行も終えている。イタリア空軍は同機14機(15機との話もある)を採用するとのことだ。
それにしても、あのヤコブレフの機体をイタリアが採用するなんて、冷戦期には想像もできなかった。<キエフ>や<ミンスク>の甲板に並んだYak-38<フォージャー>は、西側の対潜哨戒機にとっては少なからず脅威だったと記憶している。
まあ、昨今ではF-35<ライトニング2>にYak-141<フリースタイル>の可変ノズル技術が転用されているぐらいだから、当然なのかもしれないが。
時代の移り変わりはすさまじいものよ、などと思いつつ今日は応用プログラム。ひさしぶりにチャレンジしたが、やっぱりきつい。だが、きちんと最後までできたのはうれしいことだ。わたしもビリー前後で大きな変化を体感、といきたいが…まだまだだね。
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