ヘッケラー&コッホ(以下H&K)HK416はカービン銃。H&Kはもともとドイツの会社だったが、英国企業に買われたり、またドイツに戻ったりしている。同社はG36突撃銃など高い実績を有しているが、このカービン銃はゼロから開発したものではない。アメリカ陸軍からM4カービン銃の改修を請け負って作り上げたモデルなのだ。
M4はあのM16突撃銃の眷属であり、米軍やイギリスのSASなどでも採用されている。改良に改良を重ねてきた銃に、さらなる改修を加えるというのだから、その求められる水準はさぞかし高かったことだろう。
結果は満足できるものだったようで、すでに米軍特殊部隊の一部には導入されたらしい。とはいえ、新規開発のFN SCARやH&K XM8と比べると「大幅な改善」は得られていないようだ。
だが、新規性はすべての人にとってプラスとは限らない。新規性を求めれば、実績や、既存のソリューションや運用との整合性という点では不利になる。実際、XM8は一度、次期アサルトライフルとしての採用が発表されながら、強い反対にあって取り消されている。ひょっとすると、このHK416が妥協点として選ばれるかもしれない。
どんな改善も受け入れてもらえなければなんともならんものなんだよなあ、などと思いつつ今日はTAEBO1。
どうもまだ咳が抜けぬ。たるんだ身体を引き締め直したいのはやまやまだが、無理をして身体に拒絶されては元も子もないし。
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