無人機はF15の翼の下に搭載され、偵察地域に近づいた段階で切り離されて発進後、無人での自律飛行に入る。ラジオコントロール方式の遠隔操作ではなく、事前に設定されたプログラムに沿って飛行。GPS(衛星利用測位システム)で位置を補正しながら偵察し、終了後は滑走路に自動着陸する。
見たところ、後方や上空を向いたアンテナ類はなさそうだ。飛行中にプログラムを更新したり、得たデータをリアルタイムで母機や基地に送信することは考えていないのだろう。
また、母機上でのプログラム更新も難しそうだ。たとえ複座型であっても、イーグルのコクピットで経路設定作業を効率的におこなえるとは思えない。
とすると、飛行ルートは母機の離陸以前に固定的に設定し、偵察結果は基地への帰還後にチェックすることになる。臨機応変な対応は望めそうにない。
ただ、自律的に着陸できるというのはなかなか凝っている。たとえ戻るべき基地の座標を事前に登録できるとしても、風などの影響、燃料消費による重量・重心の変化に対応しながらきちんと着陸させるというのは容易くはない。
素人目には、実用性よりも技術開発の側面が大きいように見える。
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