中国の梁光烈国防相は20日、浜田防衛相との会談で、「世界の大国で空母を持っていないのは中国だけだ。永遠に持たないわけにはいかない」と述べた。中国の軍首脳が空母保有に強い意欲を示したのは初めて。
[From 中国国防相、空母保有に強い意欲 : 国際 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)]
ここで言う「大国」はおそらく国連安保常任理事国のことだろう。「大国としてのメンツ」に基づいて空母保有を考えているのであれば、さして脅威にはなるまい。むしろ、リソースの無駄遣いに陥る可能性も高い。
正規空母としてまともな能力を得ようとすればカタパルト必須だが、いかにアメリカが民主党政権であっても中国に輸出・技術供与は有り得まい。過去のしがらみがないことを利用して一からリニアカタパルトなんかを開発するという手もあるかもしれないが、容易くはない。
イギリスみたいに軽空母という選択肢もあるが、こちらはSTOVL機必須。だがYakの機体がソ連崩壊と共に消え、こちらの技術も米英あたりが独占している状態。開発は難しいし、割高なのに一般的な戦闘機に対抗する能力を得るのは無理。
中途半端な空母を一、二隻保有したとしてもさして可能行動は増えないと思われるが、はてさて。いっそウェーブピアサー型の超高速艦に数機ずつ艦上機を搭載するとか「奇想艦隊」っぽいことかましてくれると面白いのだが。