489年、リュブリャナ平原のイゾンツォ川において東ゴート族の王テオドリックはイタリア王オドアケルの軍勢を破った。後に、イゾンツォの戦いと呼ばれることになる。
オドアケルは西ローマ帝国の傭兵隊長として頭角をあらわした後、西ローマ皇帝ロムルス・アウグストゥルスを廃位せしめ、東ローマ皇帝ゼノンにその帝位を返上した。ゼノンの代理としてイタリア支配を固めていったオドアケルだが、次第に東ローマ帝国への干渉を強めていく。ゼノンはこれに危機感を抱き、テオドリックにオドアケル討伐を命じた。
テオドリックとオドアケルの両雄はこうして激突した。
後にテオドリックはイタリア支配を東ローマより認められ、東ゴート王国を成立させる。
なんとも「歴史」っぽいなー、などと思うのはろくに学んでもいないくせに「銀英伝」ぐらいで歴史を語っちゃうたわけに典型的なパターンのような気がする。
などと思いつつ、今日はTAEBO T3 ターゲットタエボー。事実、レベルの低いたわけなんだが、それでもちょっとずつでも前進しようと努めれば多少なりとも改善できるかもしれない。少なくとも、なにもしなければ確実にレベルは下がる一方なんだから。
テオドリックは幼少時よりコンスタンティノポリスで皇帝に育てられた、ローマ人の教養を持ち、ローマ人のように考える人物でした(もちろんこれは、彼が帝国の権威に無条件に従うことを意味しているわけではなく、むしろその逆でした)。
東ゴート王国はイベリア半島の西ゴート王国と同じく、王位継承をめぐる内紛を外敵に突かれてあっけなく滅亡し、その戦乱は帝国時代からのイタリアの秩序と繁栄を完全に破壊してしまいました。
東ゴート王国が安定を得、外敵の侵入を退けることができたなら、ローマ文明の遺産は守られ、「暗黒時代」の到来はなかったのではないか?
そんな「もし」を書いたのがディ・キャンプの傑作古典SF「闇よ落ちるなかれ」です。
この時代を知っていればいるほど面白く読めますが、適当な日本語の本がどうにも見当たりません。
まだギボンの「ローマ帝国衰亡史」の価値は無くならないようです。
(もちろん、ディ・キャンプとギボンを現在のローマ史学の通説で批判するのは禁止)。
投稿情報: ばべる | 2009-04-05 20:32
いつもご指導ありがとうございます。
歴史の勉強はいっこうに進んでいないのですが…。
投稿情報: Hi-Low-Mix | 2009-04-05 20:58