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2009-04-04

コメント

ばべる

テオドリックは幼少時よりコンスタンティノポリスで皇帝に育てられた、ローマ人の教養を持ち、ローマ人のように考える人物でした(もちろんこれは、彼が帝国の権威に無条件に従うことを意味しているわけではなく、むしろその逆でした)。
東ゴート王国はイベリア半島の西ゴート王国と同じく、王位継承をめぐる内紛を外敵に突かれてあっけなく滅亡し、その戦乱は帝国時代からのイタリアの秩序と繁栄を完全に破壊してしまいました。

東ゴート王国が安定を得、外敵の侵入を退けることができたなら、ローマ文明の遺産は守られ、「暗黒時代」の到来はなかったのではないか?
そんな「もし」を書いたのがディ・キャンプの傑作古典SF「闇よ落ちるなかれ」です。

この時代を知っていればいるほど面白く読めますが、適当な日本語の本がどうにも見当たりません。
まだギボンの「ローマ帝国衰亡史」の価値は無くならないようです。
(もちろん、ディ・キャンプとギボンを現在のローマ史学の通説で批判するのは禁止)。

Hi-Low-Mix

いつもご指導ありがとうございます。
歴史の勉強はいっこうに進んでいないのですが…。

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