ドボアチンD520はフランスの戦闘機。以前紹介したD513をベースとしているが、胴体は引き延ばされ、主翼も楕円翼から直線翼に改められている。また冷却器も主翼への埋め込み型から胴体下面へと変化した。
試作機はわずか890hpのイスパノスイザ12Y21エンジンだったが、生産型は12Y45(910hp)へと強化された。武装はプロペラ軸内の20mm機関砲1門と、主翼の7.5mm機銃4丁だった。
ドイツとの戦いにおいては約150機が侵略者に立ち向かった。最大速度は529km/hとMe109Eに劣ったが、運動性・操縦性に優れ、さらに急降下速度が高かった(825km/h)ため総合的には優位を得たとされている。
休戦後はヴィシー政権でも生産は続き、中には英軍と戦ったD520もあった。
フランスが完全に占領されると、D520はドイツおよびイタリアで戦闘練習機として用いられた。また、ブルガリアおよびルーマニアでは第一線に配備されている。
連合軍によるツールーズ解放後には、新生フランス軍の一部として後退するドイツ軍への攻撃にも参加した。
なお、占領下のフランスでもD520の改良は続けられていた。その中でもSE520Z(43年2月初飛行)は1600hpのイスパノスイザ12Zを搭載し、実に658km/hもの最高速度を得ている。
これほどまでに改良が続けられ、多くの国で採用された例は少ない。水冷式だからエンジンの強化に対応しやすかったとは言えようが、やはり基本設計が優れていたのだろう。
などとほざきながら、今日はTAEBO T3 アクセラレーション。
まー、いろんな意味で基本ができていない私だが、努力は続けないとね。なにもしないで基本がいつのまにやら整う訳もないし。
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