マクダネルダグラスMD530Fはアメリカの多用途ヘリコプター。アメリカ陸軍が軽観測ヘリコプターとして導入したヒューズOH-6Aに源を発する。
OH-6は民間用のヒューズ500へと発展し、エンジンやローターの改良などを重ねながら、進化していった。1984年にはヒューズ・ヘリコプターはマクダネルダグラスに買収されるが、MD500シリーズの生産は続けられる。
同シリーズのうち、今日生産されているのがMD500EおよびMD530Fである。
MD530Fは高温高地での性能向上を狙ったモデルで、主ローター直径を30cm延長し、それにあわせてテイルブームを15cm延ばしている。当然エンジンも強化され、RR250-C30となっている。
このようなモデルがわざわざ用意されるのは、高温化ではヘリの飛行性能に著しい影響が出るためだ。温度が高ければ空気は膨張してしまい、同じ速度でローターを回転させても低温下より小さな揚力しか生まない。空気の薄い高地となるとなおさらだ。
固定翼機でも同様の問題はあるが、低速で不整地に離着陸することすらあるヘリコプターほど致命的ではない。
限界に近いときこそ能力の大小が問われるものだ、などと思いつつ今日はTAEBO T3 トランスフォーメーション(エクスプレス)。
大阪でのエクササイズの成果か、全身が痛い。ことにみぞおちから脇腹にかけてが悲鳴を上げている。まったく、鍛え方がまだまだ足りないってことだよなあ。
ロングボウ・アパッチはアフガンで大不評らしいですね。
ゲリラ相手には役にも立たないエア・ランド・バトル用ハイテク満載で、主な戦場である山地で息切れ。
平地で戦うM1A2戦車でさえ、「余計な装備はとっぱらってA1並みに軽くしてくれ」と言われているそうですが。
投稿情報: ばべる | 2009-06-18 23:39
<ロングボウ・アパッチ>にせよ<エイブラムズ>にせよ、設計時にはまさかあんな戦場で戦うなんて想定していなかったでしょうからね。
とはいえ、アフガンでの対ゲリラ戦で有効な戦闘ヘリってどんなものでしょうね。
出力に余裕があり、センサーは光学系中心、武装は機関砲とロケット弾中心、といったとこでしょうか。
<コマンチ>もARH-70Aもキャンセルされた今、OH-58DやMD530あたりが適任なんですかね。
投稿情報: Hi-Low-Mix | 2009-06-24 20:57
>適任
エンジンをAH-64D相当(T700-GE-701C)にしたAH-64Aが最適ではないかと。
センサーは光学(暗視装置)とFLIRがあれば十分。
ヘルファイア・ミサイルは、陣地破壊用に必要でしょう。高くつきますが。
投稿情報: ばべる | 2009-06-28 04:02
いっそ海兵隊のAH-1Zでも…とも思いましたが、実用上昇限度はAH-64Dのほうが高いんですね。
しかし、ホバリング限度はAH-1Zの方が上。うーん、不思議です。
投稿情報: Hi-Low-Mix | 2009-07-03 20:48