ドボアチンD551フランスの戦闘機。速度記録に挑むため特別に開発されたD550がベースである。
D550は、第二次大戦初期に活躍した戦闘機D520が原型となった。主翼面積はD520の2/3以下(わずか10平方m)と小さく、さらにエンジンは1300hpのイスパノスイザ12Y(D520は910hp)と強化された。
1939年6月に初飛行し、同年11月には702km/hを記録する。だが、同年8月にはドイツのメッサーシュミットBf209V1が755km/hの大記録を出していたのだ。
D550はその後も1800hpへの強化が企画されたものの、世界大戦の流れの中、中止された。
D551はこのD550をベースとした戦闘機だ。翼面積はさすがにちょっと大きくなり、11平方mとなる。また、エンジンは少々スペックダウンされて1100hpの12Yとされた。
原型1機、生産型2機(他に、胴体のみ10機)が完成したところでフランスは休戦し 、以後の開発はとりやめとなった。
どうも、ヨーロッパ圏の人は日本人よりはるかにレースに親しんでいるように思われる。スピードレーサーから発展した戦闘機は、かの地では少なくない。 これも文化の違いなんだろうか。
などと考えつつ、今日はTAEBO T3 イグニション(エクスプレス)。次善の策、三善の策がうてるのは、バックグラウンドがあってこそ。さて、私はどうなのか。
コメント