- 戦車の主砲は砲塔の中心線上に配置される(M3など固定戦闘室の例は除く)。そのためときには防盾が左右非対称になることすらある。
- これは、射撃時の反動で余分なトルクを発生させないための措置と理解している。
- 一方、かつての巡洋艦や戦艦には主砲を連装や三連装としている例が大半だった。この場合、当然主砲は砲塔の中心線上にあるとは限らない。
- これらの艦が交互撃ち方をおこなった場合、当然ながら射撃の反動はトルクを生むはずである。
- 軍艦の砲塔は射撃時のトルクによる影響を受けなかったのか? 仮に受けないのであれば、なぜ戦車では中心線上の配置にこだわらねばならなかったのか。
- 直接射撃と間接射撃の違いだろうか。であれば、自走砲で左右非対称とした事例があっても良さそうなものだが。
97式(チハ)って中心線上でなかったと思うがな。
投稿情報: kaz1 | 2009-09-22 11:06
チハは砲塔の位置が車体右寄りですが、砲は砲塔の中心線上にあるんじゃないでしょうか。
投稿情報: Hi-Low-Mix | 2009-09-22 12:32
wikiの写真(遊就館のやつ)とかで確認できますので、見てみようよ。日本の戦車に多いが、砲塔がコンパクトなため、後ろ向きについている車載機銃と干渉しないようにずらしてある。
投稿情報: kaz1 | 2009-09-22 17:43
ええ。砲耳はたしかにずれていますが、砲身は中心線上にありませんか。
ぴったりあっているかどうかは図面が見つからないのではっきりしませんが。
うちにある他の写真も見てはいますが、やはり中心線上にあるように思えます。
投稿情報: Hi-Low-Mix | 2009-09-22 19:51
ああ、ドイツの1号や2号はたしかに中心線上からオフセットした位置に主兵装があります。
その意味で、記述に不備があったことをお詫びします。
もっとも、これらは一人用砲塔ですし、口径も2cm程度ですから、ちょっと範疇から外れるかもしれません。
投稿情報: Hi-Low-Mix | 2009-09-22 20:29
はじめまして。本件、興味あり不躾ながら書き込みいたします。
重巡の20cm砲斉射時の命中精度が悪かった件で、船体のゆがみまで心配した位ですから(原因は違いましたが)、反動は相当なものなのでしょうけれど、反面、砲や砲塔のマスやターレットのフリクション、アクチュエータ自体がブレーキになること、回転中心に対するモーメントアーム長を考えると、初弾に関しては影響が出る前に砲弾が砲口を出てしまうのかも知れません。
反動で車体全体が揺さぶられる戦車の場合は、主に砲塔や車体のマスが不足して影響が出やすいのかもしれません(ターレットは固定されていても履帯がずれるとか)。
絶対的にマスが不足し、自身が空中でフリクションは期待できず、初弾どころか30mmを連射するA-10は、それがゆえに前脚をオフセットしてまで発射砲身を機体軸線に合わせているのでしょう。
……とすると、機体軸線から大幅に外れているF-15のM-61は問題にならないのでしょうか……
投稿情報: 七面鳥 | 2009-09-24 17:17
本屋での立ち読みでチハについて確認しました。
図面を見る限り、たしかに砲身はオフセットしていますね。砲耳そのものは砲塔中心線上ですが。
お騒がせして申し訳ありません。
>車体のマス
なるほど。それはたしかに考えられますね。軍艦の重さは戦車とではまさに桁違いですからね。
>F-15のM-61
思うに航空機の場合、機体側が持つ運動エネルギーが大きいことで相殺できているのではないでしょうか。
A-10の場合は、大変重い機関砲を機体軸線上に置きたい、ということかもしれません。
投稿情報: Hi-Low-Mix | 2009-09-26 20:25