ビリーズブートキャンプ655回目

イラン・イラク戦争終盤の1988年7月、アメリカ海軍のミサイル巡洋艦＜ヴィンセンス＞はホルムズ海峡付近に展開していた。
当時最新鋭のイージス艦だった＜ヴィンセンス＞のレーダーが接近する航空機を発見する。連日イラン空軍のF-14による挑発が続いており、その機は＜ヴィンセンス＞の警告にも応じず近づいてくる。前年にはミサイルフリゲート＜スターク＞がイラク軍の誤射によって多数の死傷者を出していた。
わずかな時間の中＜ヴィンセンス＞は迎撃を決意、対空ミサイル＜スタンダード＞を放った。狙い違わず＜スタンダード＞は「敵機」を撃墜する。
しかしその「敵機」はイラン空軍機ではなかった。イラン航空655便、乗員乗客あわせて290名の乗ったエアバスA300だったのだ。
ホメイニ政権のイランはアメリカを盛んに批判した。アメリカも非を認め、賠償金支払いに応じた。＜ヴィンセンス＞やアメリカ海軍を批判するのは容易い。だがもし自らが同様の状況に置かれたなら、果たして正しい判断ができただろうか。多くの乗員の命を預かり、刻一刻と迫る「脅威」を目にしたとき、「万一」を想定して危険に自らをさらすことができるだろうか。

などと偉そうに論評しながら、今日は久しぶりに腹筋プログラム。
まあとやかく言ったところで、自らが動かないとそんなのわかんないもんなんだよな。