659型潜水艦はソ連のSSGN(巡航ミサイル原子力潜水艦)。NATOコードでは<エコー>1と呼ばれた。
主兵装は6発のSS-N-3<シャドック>艦対艦巡航ミサイル。その標的はアメリカの空母機動部隊だ。<シャドック>の射程は200kmにおよび、魚雷ではとうてい不可能な遠距離からの攻撃が想定されていた。しかし実際には潜水艦側のセンサー(ソナーなど)の能力が上限となり、せいぜい25ないし50kmまで接近しないと攻撃できなかったようだ。
また、アメリカはじめ西欧諸国は高い対潜水艦戦能力を備えており、さらに艦載早期警戒機まで実用化していた。<シャドック>の射程まで接近するのも至難だったろうし、仮に発射できても艦載機や艦対空ミサイルによって阻まれただろう。
とはいえ、海軍力で劣勢に立つソ連としては、それでも最善の策だったに違いない。
主兵装は6発のSS-N-3<シャドック>艦対艦巡航ミサイル。その標的はアメリカの空母機動部隊だ。<シャドック>の射程は200kmにおよび、魚雷ではとうてい不可能な遠距離からの攻撃が想定されていた。しかし実際には潜水艦側のセンサー(ソナーなど)の能力が上限となり、せいぜい25ないし50kmまで接近しないと攻撃できなかったようだ。
また、アメリカはじめ西欧諸国は高い対潜水艦戦能力を備えており、さらに艦載早期警戒機まで実用化していた。<シャドック>の射程まで接近するのも至難だったろうし、仮に発射できても艦載機や艦対空ミサイルによって阻まれただろう。
とはいえ、海軍力で劣勢に立つソ連としては、それでも最善の策だったに違いない。
などと偉そうにほざきながら、今日はTAEBO T3 イグニション(エクスプレス)。
なんぼスカでも、できる最善を選んでいくしかない訳で。
詳しい違いは省きますが、エコー、チャーリー、オスカーの各SSGNは、それぞれ異なったドクトリンの下で設計されたボートですが、その目標は全て共通しています。つまり米空母打撃群への襲撃です。
ソ連水中部隊が究極的に目指したのは、原潜とミサイルによる狼群戦術(ルーデルタクティーク)の再現ですが、結局、ドイツ海軍が解決できなかった難問二つをやはり最後まで克服することはできませんでした。一つは、水中状態にある潜水艦相互の交信手段を得られなかったこと。
もう一つは、目標である空母打撃群を迅速に探知・追尾し、その情報を潜水艦に伝達する手段を得られなかったこと(偵察衛星には、航空機のように戦術的柔軟性はありません)。
投稿情報: ばべる | 2010-02-19 04:30