Treo 650は2004年に発売されたスマートフォン。Palm one(現Palm)社の製品で、Palm OS 5.4を採用していた。QWERTYキーボードを持ち、画面はカラーで広いが、解像度は320×320と昨今の携帯電話以下だ。PDAとして一世を風靡したPalm OSを用いていたこともあり、PIM機能では優れていた。
しかしながら、プアなマシンパワーで手帳なみのPIM能力の実現を目的としたPalm OSだったから、CPUやグラフィック性能の進歩が進むといろいろ無理が見えてきた。
また、MS Exchange Serverとの連携ではWindows CE採用のスマートフォンにどうしても劣り、企業向けにはアピールしづらかった。
こうして「帯に短したすきに長し」と見られるようになったTreo 650らPalm OS スマートフォンは、急速に後退していく。事実、Palm社もWin CE搭載モデルと併売していたほどだった。
今日、同社ではWeb OSと呼ばれる、新世代OSを全面に出して再び戦いを挑んでいる。今度の敵はiPhoneだ。
なんにせよ、日本でも展開して欲しいものだ。Treoも結局、国内キャリアは採用しなかったしなあ。などと懐古しながら、今日はTAEBO T3 イグニション(エクスプレス)。ほんと、時代の移り変わりは速いものだ。そりゃ、わしが過去の遺物になるのも無理はないわな(おいおい…)。