ボーイング757はアメリカの旅客機。日本の航空会社はボーイング機を好むが、757については導入がなされていない。
当初ボーイング社は727のストレッチ型、727-300を計画していた。5000万ドルを投入してフルサイズの金属モックアップまで作られたが 各エアラインはそのプランに否定的だった。1973年のオイルショック、1974年の世界的なインフレと不況により、エアラインはより燃費が良く経済性の高い機体を求めていたのだ。
1975年には計画はキャンセルされ、新たにナローボディ双発機として開発が始まる。当時ボーイング社はセミ・ワイドボディの767も開発していたが、757はこれと並行して開発された。このため、補助動力装置やグラスコクピットなど共通部分が多い。
最大239人の旅客に対応できる機体として完成した757だが、そこからの発展は少なかった。たいていジェット旅客機が成功すると、よりコンパクトな短胴型や、より多く乗せられる長胴型へと派生するのだが、小さくすると737と、大きくすると767と競合してしまうからだった。
より安価な737が最大189席にまで対応するようになると、757はその存在意義を失う。こうして2004年には生産が打ち切られてしまった。
びみょーなとこだね、と思いつつ今日はTAEBO 1。自分の存在意義のほうが気になるね。
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