コードロンCR760はフランスの試作戦闘機。
フランス航空省は1938年、非戦略物資を多用し、かつ航空機メーカー以外でも生産できる軽戦闘機の仕様を提示した。コードロン社は当時制作中だったC714をベースとし、より強力なエンジン(なんとイタリアはイソッタ・フラスキニ社のデルタRC40だった)を搭載することとした。
開発はルノー社と協同となり、この段階でC715からCR760に名称が改められる(Rはおそらくルノーを示すと考えられる)。
興味深いことに分割組み立て方式が導入されており、三つのブロックを集めて最終組み立てするよう設計されていた。
胴体は鋼管溶接の骨格にジュラルミン外板を貼る金属製だが、主翼は木製だった。武装は7.5mm機銃6門である。
3機の原型が発注され、1号機と2号機は1940年にテスト飛行をしている。730馬力と低出力ながら、最大速度570km/hとまずまずの性能を示している。
だがいずれも、侵攻してきたドイツ軍に奪われることを恐れ、破壊されてしまった。
ベースとなったC714もたいした戦果をあげておらず、またフィンランドへ提供された分も「着陸速度が速すぎる」として忌避されていたことを考えると、仮に量産されていても成功はしなかったろうと思われる。
まあ「悲運の名機」と言っているうちが華かもね、などと思いつつ、今日はTAEBO T3 アクセラレーション(エクスプレス)。いやほんと、「俺だった機会さえあれば」なんてほざいていたころのほうが、ちっとはマシだったかもしれんね。
成田空港の造成工事において焼け残って埋められた二次大戦の航空機のエンジンが発見され展示されているそうで。
日本において終戦後10日にぐらい後に飛行禁止命令が出され続いて1945年10月(だったかな)に連合国により日本本土に残存する航空機の焼却処分が命令されたそうです。
航空機は連合軍によって捕獲回送された幸運なごくごく一部を除いてことごとく部品まで含めて焼却処分されたそうです。
これを読んでずいぶんともったいないと感じたことを覚えています。
投稿情報: まつもと | 2010-10-16 18:43
歴史は、もったいないことの積み重ねなのかもしれませんな。
投稿情報: Hi-Low-Mix | 2010-10-16 21:21