SSN-774<バージニア>はアメリカ海軍の原子力潜水艦。同級の一番艦にあたる。
SSN-773が<ロサンゼルス>級最後の艦で、その次のクラスは<シーウルフ>級だから、この艦番号は<シーウルフ>に与えられていて然るべきなのだが、そちらにはSSN-21が与えられている。21世紀の海を支配する潜水艦に、との期待が込められていたのだろう。だが冷戦は終結し、アメリカ海軍も大きく変わらざるを得なかった。全ての面においてソ連潜水艦を圧倒するスーパー潜水艦として建造された<シーウルフ>級は、新たな戦略「フロム・ザ・シー」を掲げるアメリカ海軍にはそぐわなかった。
沿岸部での作戦に適合し、陸上攻撃能力や特殊部隊支援能力を高いレベルで備えた新世代の潜水艦。それが<バージニア>だった。
なお、アメリカ史上で最も知られる軍艦<バージニア>と言えば、ハンプトン・ローズ海戦で知られる南部連合海軍装甲艦だろう。北軍の<モニター>と<バージニア>の対決は歴史上最初の装甲艦同士の戦いとして知られている。
新戦略を担う潜水艦に<バージニア>の名を与えたのは、新たな歴史を刻んだ南軍装甲艦に因んだが故であったろう。
などと例によって知ったかぶりをかましつつ、今日はTAEBO T3 アクセラレーション(エクスプレス)。ぐだぐだの中からでも、新しい道を切り開いていきたいものだ。
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