757および767以来の新設計機ということで、新技術が積極的に採用されている。デジタルFBWをボーイング社が採用したのも、777が最初だ。グラスコクピットの採用はもちろんだが、CRTでなくLEDフラットパネル6台が搭載されている。ただ、FBWというとよくイメージされるサイドスティック操縦桿ではなく、 在来型の操縦輪となっている。インターフェースはパイロットが慣れ親しんだものが良い、との判断だったようだ。
双発ながら初期の747<ジャンボ>に匹敵する輸送力を持つことから経済性は高く、老朽化した747やMD-11を代替する機体として多く導入されている。変わったところではエアバス社での新型機A380貨物型の開発遅延を受け、代わりに採用されたりもしている。この乗り換えにより、エアバス社は現在、同貨物型の開発を中断しているほどだ。